ジェットエンジンとは機関内部で 「飛行機・旅行・雑誌」

加圧された流体をジェットとしてノズルから噴出させ、その反動で推進力を得る機関。

ロケットエンジン、イオンエンジンも広義のジェットエンジンに含まれるが、普通は空気を吸い込み燃料を燃焼させて高温ガスをつくる熱機関をいう。

したがってジェットエンジンは大気圏内でしか使用できない。

現在のような空気を圧縮してその中で燃料を燃焼させるジェットエンジンは効率の高い圧縮機とタービンができてから実現し、ガスタービンの発達とともに実用になった。

初めは戦闘機をより高速にする目的で1930年代からイギリス、ドイツなどで実用化の研究が始まり、イギリスのホイットルは37年に遠心型の圧縮機を用いたジェットエンジンを試作し、42年には飛行に成功した。

ドイツでも39年にはジェットエンジンによる飛行に成功し、第二次世界大戦後のジェット機時代につながった。

空気取入口、圧縮機、燃焼器、タービン、ジェットノズル、アフターバーナー、燃料供給装置で構成される。

空気取入口は空気の流速を遅くし、圧力を高めて圧縮機に導くところである。

超音速で飛行する場合は、空気取入口の中央にコーン状の突起をつけるなどして、大きな衝撃波を2、3段に分けて効率をよくし、圧力を高めるくふうがなされている。

圧縮機は軸流型、遠心型があり、吸入した空気をディーゼルエンジンと同程度まで圧縮するために多くの段階を経て圧縮する。

超音速飛行の場合には、超音速流を急速に音速以下の流れにすれば圧力が上昇するので、圧縮機をもたないジェットエンジンもある。

燃焼器は普通は管形のものを8、9個程度用いる。

ドーナツ状の燃焼室も使用される。

燃料は燃焼室の上流に噴射され燃焼する。

その後、二次空気を入れ燃焼ガス温度を低くしてタービンに導く。

タービンは圧縮機を駆動するためのもので、軸流型、遠心型の2種があり、圧縮機よりも段数は少ない。

ジェットノズルは、ジェットを飛行速度に最適なように制御する部分で、可変面積のノズルが多く使われる。

ジェットエンジンではノズルを出たジェット噴流がその高度の大気圧に等しいのが理想的で、ジェットが大気圧になるように面積を調節する。

アフターバーナーは、タービン通過後の燃焼ガスに燃料を加えてふたたび高温にする装置で、推力を増加でき、大推力を短時間必要とするときに用いられる。

燃料供給系はポンプと噴射ノズルからなるが、これは他の調節部分と連動し、最適なエンジン運転状態を保つように制御される。
update:2010年02月18日