屠蘇散は一説には
三国時代の名医・華佗の処方によるものと言われている。その処方は色々あるが、『本草綱目』では赤朮・桂心・防風・抜契・大黄・鳥頭・赤小豆を挙げている。現在では猛毒の鳥頭などは使わず、山椒・細辛・防風・肉桂・乾薑・白朮・桔梗などを用いるのが一般的である。健胃薬としての効能があり、初期の風邪にも効くという。正確には、白朮(オケラ)の根、蜀椒(サンショウ)の実、防風(ボウフウ)の根、桔梗(キキョウ)の根、桂皮(ケイヒ)の樹皮(肉桂:ニッケイ)、蜜柑(ミカン)の皮(陳皮:チンピ)、鳥兜(トリカブト)の根(烏頭:うず)、大黄(ダイオウ)など、身体を温めたり、胃腸の働きを助けたり、あるいは風邪の予防に効くと言われる生薬を含むが、作用が激しいトリカブト(毒物にもなる)やダイオウ(下剤としても使われる)は使われないとされる。正月に屠蘇を呑む習慣は、中国では唐の時代に始まり、日本では平安時代からと言われている。宮中では、一献目に屠蘇、二献目に白散、三献目は度嶂散を一献ずつ呑むのが決まりであった。貴族は屠蘇か白散のいずれかを用いており、後の室町幕府は白散を、江戸幕府は屠蘇を用いた。
update:2009年08月21日
